2012年、韓国で大ヒットとなったドラマ『紳士の品格』で弁護士チェ・ユン役を熱演し、好評を博した歌手兼俳優キム・ミンジョンが来日。数々の映画やドラマ作品に出演し、韓国のみならず日本でも大人気の彼が、3月31日、東京・有楽町よみうりホールにて、チャン・ドンゴン&キム・ハヌル主演の話題のラブコメディー『紳士の品格』のDVDリリースと地上波放送を記念し記者会見を行った。黒のカットソーとパンツにグレーのジャケットを合わせ、「アニョハセヨ~!こんにちは!」と、笑顔で登場したキム・ミンジョン。報道陣の大きな拍手に「今日は皆様とお会いできて嬉しいです。キム・ミンジョンと申します。宜しくお願い致します。」と挨拶、会見がスタートした。
Q:本日は 4年半ぶりのファンミーティングですが、久しぶりの日本の印象は?
今年1月、大阪にドラマ『ATHENA-アテナ-』のイベントで来日しましたが、僕個人のファンミーティングとしては4年半ぶりです。昨年の11月には『紳士の品格』で競演したキム・スロさんと一緒に日本に番組撮影でも日本に来ました。いつも日本はきれいで美味しい食べ物がたくさんありますね。昨日も美味しいものをたべました。朝はまだ食べていないので今はちょっとお腹がすいています。でも大丈夫です。まずはアサヒ(ビール)を1杯飲まないとね(笑)。Q:ファンミーティングはどのような準備をされましたか?
久しぶりのファンミーティングなので、これまでの思い出を振り返ってみたいと思います。やはり“共感”が一番大切だと思うので、共感できるものを見つけながら、ファンの皆さんと楽しい時間を過ごすように色々と準備してきました。
Q:『紳士の品格』が韓国で大ヒットし、多くの方に愛された理由は何だと思いますか?
韓国では新しいジャンルのドラマだったと思います。40代の愛情と友情のストーリーでしたが、なぜか10代の皆さんにも人気が出たんです。おじさんの世代にもああいう友情や愛情があるんだなと、多くの共感を得ることができたのではと思います。僕自身もこのドラマを撮影しながら、「まだ自分も老けてはなかった、新たな人生がまだある」と、人生に期待が持てました(笑)
Q:チャン・ドンゴンさん、キム・スロさん、イ・ジョンヒョクさんの共演で、アドリブが多かったのではないですか?
作家のキム・ウンスクさんはアドリブを許さなかったのです。台本に忠実でなければいけませんでした。どうしてもアドリブを入れたかったら、まずは台本のセリフを正確に言った後に短く!です。少しでもセリフを間違えてしまうと、監督からすぐにNGを出されてしまうので、アドリブの上手なキム・スロさんはとても演技がしづらそうでしたね。アドリブを入れて怒られてしまうことが多かったので、キム・スロさんが一番NGを出していましたね(笑)。僕はいつも褒められながら撮影していました。事実です!(会場は大爆笑)。Q:CNBLUEイ・ジョンヒョンさんや、少女時代スヨンさんなどKPOPアーティストの共演はいかがでしたか?ミンジョンさんの少女時代のダンスシーンも注目を集めました。
楽しかったですね。僕たちもそうですが、後輩達もキム・ウンスク作家のことが大好きでした。スヨンさんもキム・ウンスク作家の大ファンで、キム・ウンスク作家も少女時代のスヨンさんが大好きだったのです。スヨンさんと僕は同じ所属事務所ですので、キム作家から私に個人的にスヨンさんの出演をお願いされ、それをスヨンさんに伝えたところ、スヨンさんも「是非出演したい」と快諾してくれて、出演が決定したんですよ。
スヨンさんの出演シーンで、僕が彼女の目の前で少女時代の踊りを踊らなければいけないシーンがあって・・・とっても大変でした。でもダンスは踊らなければいけなかったので、少女時代のダンスチームにお願いして、1日レッスンを受けました。僕は体もあまり動かないしダンスが下手なのですが、監督はダンス撮影シーンも何度も撮影するので、本気で監督を殴りたいと思いましたね(笑)。本当に恥ずかしくて、何度も死にたいと思いましたよ~。
Q:ご自分のダンスに点数をつけるとしたら?
ベストを尽くしましたので、自分としては満足しています。監督やスタッフ、共演者からは満点をもらいました。
Q:5月2日からテレビ東京にて地上波発放送がスタートします。ドラマの注目ポイントは?
このドラマには、「40代中盤の男達の生きざまとは、どういうものなんだろう?」という新しいアプロ—チがポイントとしてあります。韓国の40代が皆このような人生を送っている訳ではありません。多少大げさな部分もあるかもしれませんが、40代中盤に対する希望のメッセ—ジが込められています。共感できるところも多いと思います。また、10代、20代の若い方には、このドラマを観て「自分が40代になったらこういう人生を送りたいな」と思えるのではないでしょうか。そして、このドラマを観ると「友達にまた会いたい」と、そんな懐かしさを感じられると思います。Q:このドラマに出演し、「美しいイケメン中年」という意味の「花中年」と呼ばれた気分は?
「花中年」という言葉は確かに流行になりました。最近は世知辛い世の中ですよね。色々厳しいし、胸の中の熱い愛というものも失いがちですし、仕事も大変です。既婚者は家庭を支えなければならない。僕のような結婚もまだ出来ていない独身男性は、いつも寂しい夜を過ごしています。昨日の夜も寝ていて金縛りにかかってしまいました。(ホテルの)部屋が広過ぎて・・・(笑)。この寂しさとか幸せなど全部含め、新しいスタートの期待を込めて呼ばれるようになったのが「花中年」というものだと思います。そして、チャン・ドンゴンさんと僕がこのドラマにキャスティングされていなかったら、おそらくこの言葉は生まれなかったと思います。ありがとうございます(笑)。
Q:18歳年下のメアリ(ユン・ジニ)とのラブラインが話題になりましたが、実際には年下の恋人はどう思いますか?
18歳年下というだけでなく親友の妹というところが、ストーリーで非常に重要な比重をしめました。現実的に考えてみると、夢のような話ですよね。ユンという役は妻と死別し、心に痛みを負っています。相手は親友の妹。ドラマの中とはいえ、二人の愛を展開していくのは大変でしたが、キム作家がとてもきれいなラブストーリーを描いてくれました。特に僕の演じた役は、寂しさにあえぐ40代の男性に大きな希望を与えたと思います。現実的に全く不可能というわけではないですが、やはり実際には難しいと思います。でも、ドラマですから(笑)、楽しみながら演じました。
Q:ドラマに出演された前と後では結婚観は変わりましたか?
いい人が現れたらすぐに結婚します!ドラマに出演する前も、少しはそう思っていましたが、ドラマ出演してからは、以前より強く思っています。
Q:ドラマの中でご自身に一番近いキャラクターは誰ですか?
ユンが一番近いですね。でもテサンのような部分もあると思います。
ユンが80%で、テサンが20%というところでしょうか。
Q:今後の予定は?
今、韓国で「三銃士」というミュージカルに出演中です。ミュージカルは、僕にとって初めての挑戦。自ら挑戦することで新たな変化を見出したかったし、舞台の上で汗を流してみたかったんです。俳優としてチューニングの時間ともいえるかもしれません。千秋楽まで一生懸命汗を流していきたいと思います。汗を流し、常に新しいエネルギーを身体に取り入れている感じです。現在はミュージカルという新しいジャンルの魅力にもハマっているところです。8月には東京でも公演が予定されていると聞いています。ぜひ皆さんも足をお運び下さい。
Q:ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
これからまた『紳士の品格』が多くの方に愛されて、日本の皆さんにもご挨拶できる機会が増えればと思っています。僕は韓国の年で42歳ですが、いつも「今が始まり」という気持ちでこれからも頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。
会見は、終始キム・ヨンジョンのペースで進行され、笑いの絶えない会場となった。質問には真摯な姿勢で答えるも、時折ジョークを交えて場を和ませる彼には大人の余裕が感じられた。
■『紳士の品格』<完全版>
DVD-BOX1、4月2日発売
※レンタル同時リリース
※DVD-BOX2は4月17日発売
※各BOXに撮影舞台裏メーキング映像やインタビュー他特典映像+初回封入特典付
発売元ポニーキャニオン/各19,950円(税込)
詳細は公式サイト www.shinshi.jp
■5月2日 テレビ東京・韓流プレミアにて地上波放送スタート!
毎週 月~金 朝8:25