主演:佐藤二朗×監督・脚本:片山慎三 『さがす』 伊東蒼、清水尋也、森田望智が出演
長編映画監督デビュー作『岬の兄妹』では国内外から高い評価を受け、日本映画界、映画ファンに激震を与えた片山慎三監督による最新作『さがす』(配給:アスミック・エース)が主演・佐藤二朗で2022年テアトル新宿ほかで全国公開される。
本作で佐藤はそのユーモラスなパブリック・イメージを封印し、不穏な言葉を残して娘の前から姿を消した父・原田智役を務める。苦悩や、単純に割り切れない人間の善悪の曖昧さを、説得力あふれる演技を披露した。
また本作は、アジア最大規模の映画祭である 第26回釜山国際映画祭ニューカレンツ(コンペティション)部門への出品も正式に決定。ニューカレンツ部門は、釜山国際映画祭唯一の国際コンペティション部門であり、アジアの新進気鋭の映画監督の第1~2作目が対象となる部門。デビュー作で国内外から大きな評価を受けた片山監督の最新作に、早くも海外からも熱い注目が集まり始めている。
追加キャストとして、伊東蒼、清水尋也、森田望智の3人の出演も明らかに。突如姿を消した佐藤二朗演じる父・智を懸命にさがす娘・原田楓役を演じる伊東蒼は、『島々清しゃ』で主演を務め毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞に輝くなど、映画界で今後の活躍が最も期待される気鋭の女優。孤独と不安を噛み殺しながら父の行方をさがし求める楓役について、「初めて台本を読んだとき、難しそうだけどこの役をやりたい、この機会を逃したくないと思いました。楓と私の境目がわからなくなるくらい、思い切って、がむしゃらに頑張りました」とコメント。
そして、指名手配中の連続殺人犯・山内照巳役に清水尋也。清水は「台本を読ませて頂いた時、ページを捲る手が止まらなかったと共に、山内という印象的なキャラクターを演じる事への不安と興奮が入り混じった気持ちを抱きました」と述懐し、「目の背けられないリアルな温度感のストーリーを映像に落とし込む事が出来たと思います」と自信を覗かせた。
さらに、清水演じる連続殺人犯と関わりをもつ女性・ムクドリ役に森田望智。今回の役どころについて「これはすごい話だと衝撃を受けました。片山監督の丹念で奇抜な演出は、役の着地点がどんどん変化していくので、想像を超える発見があり、とても楽しかったです」と語り、複雑な役どころを多彩な演技で表現した。
佐藤二朗がユーモラスなパブリック・イメージを封印し挑んだ本作。脇を固める俳優陣にも、今後の日本映画界を担う実力と魅力を兼ね備えた個性派キャストが結集し、唯一無二の衝撃作が誕生した。
【STORY】
「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」
そう告げた翌朝、父は娘をひとり残し、姿を消した。
孤独と不安を押し殺しながら、娘は父の行方をさがし始める――。