高杉真宙主演＆藤野涼子による舞台『ロミオとジュリエット』が9月13日（水）に東京・有楽町よみうりホールにていよいよ開幕する。9月12日には開幕直前会見＆公開ゲネプロが行われ、会見にはロミオを演じる高杉真宙、ジュリエットを演じる藤野涼子、そして演出の井上尊晶が出席した。
高杉は、13日に初日を迎える気持ちについて、「世話しない感じ。稽古場では4、5回通すことができたんですけど、劇場では今日が初めて。今日でさえこんなに落ち着かないのだから、明日はもっと落ち着かないんじゃないかなと思っていますが、これまでやってきたことを信じてやっていきたい」と意気込んだ。
藤野も「同じく、落ち着かないんです。でも１ヶ月間やってきたことを信じて、みんなでエネルギッシュに初日を迎え、新たなロミオとジュリエットを見つけられたらいいなと思います」との願いを込めた。
どのようなところに気を配りながら演技をしようと思っているか？との問いに、高杉は「あらゆるところに気をつけてるんですけど･･･。尊晶さん（演出）に教えていただているのは、言葉を信じること。やっぱり“セリフを大事に”ということに気をつけています」と答え、藤野も「シェイクスピアは“好き”という気持ちを（文章で）何十行にも表わしている。ただただ“好き”と言っているだけだと、本当に何を言っているか分からないんです。けれど、一つ一つイメージを持ってやっていくことがシェイクスピアの作品では大事だと思うので、自分のイメージをしっかり持って演技していきたいです」と自信を覗かせた。
演技で難しかった点、楽しかった点は？高杉は「特に難しいというよりも、フラットに全部難しかった。有名すぎるシーンや有名すぎるセリフがあるから、当初はドギマギしていたけれども、今では意識せずにフラットに出来ている自信があります」と話し、藤野は「『ロミオ、ロミオ！どうしてあなたはロミオなの？』というセリフを言うのは緊張します（笑）。今までジュリエットをいろんな人が演じてきた中で、自分はどういうジュリエットでどういうふうに言えるんだろう？と、すごく悩みましたし、緊張もします。でも、明日は今まで、やってきたことを信じ、ロミオへの想いを表現できたら」とお互い成功を誓っていた。
最後に、高杉は「稽古始めて、1ヶ月ちょっと経過し、今は夢中にやっていて、演じることをすごくポジティブに捉えています。僕らみんなが作ってきたロミオとジュリエットを皆さんにまっすぐ届けたい。僕がロミオで藤野さんがジュリエットを演じることをしっかりと観ていただいて、感じていただけるように、演じられたらいいなと思っております」、そして藤野は「ロミオとジュリエットは二人の愛だけでなく、いろんな家族の愛、友情の愛とかいろいろな愛がたくさんあり、他の俳優さんのエネルギーや、セリフ以外にもダンスとか殺陣とか、自分たちでエネルギーを凝縮して、放出しているので、お客様には私達が放つエネルギーを受け取ってほしいです」とコメント。
演出の井上は「お客様がいないと演劇が成り立たないし、お客様が入って完成するもの。一人でも多くの方に観ていただきたいので、ぜひ劇場に足を運んでください」とアピールして、会見を締めくくった。
舞台『ロミオとジュリエット』の公演日程は次のとおり。
東京公演：2023年9月13日(水)～9月24日(日) 有楽町よみうりホール
大阪公演：9月30日(土)～10月1日(日) 森ノ宮ピロティホール
富山公演：10月7日(土) ～10月8日(日) 富山県民会館
愛知公演：10月14日(土) ～10月15日(日) 東海市芸術劇場 大ホール
仙台公演：10月28日(土) ～10月29日(日) 電力ホール
舞台写真はオフシャル提供©岡 千里
