取材:記事・写真/RanRanEntertainment
映画『羊とオオカミの恋と殺人』完成披露試写会が7日、都内・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、W主演の杉野遥亮と福原遥、共演の江野沢愛美、江口のりことメガホンを取った朝倉加葉子監督が出席してクロストークを繰り広げた。
(左から) 朝倉加葉子監督、江口のりこ、福原遥、杉野遥亮、江野沢愛美
本作は、1,000万ダウンロードを突破している漫画アプリ「マンガボックス」で閲覧数1位を独走したコミック「穴殺人」(作者:裸村)を、タイトルを変えて実写映画化。自殺志願の男(杉野)と殺人鬼の美少女(福原)の恋愛模様が描かれるスプラッター・ラブコメディ。
自殺願望の強い青年・黒須越郎役を務めた杉野は映画初主演。「取材で初主演とよく言われるのですが、そこは意識していなかった。それよりも最初台本を読んだ時の衝撃が大きかった……」と苦笑い。殺人鬼を好きになるニートの男の子役というのに驚きを隠せない。演じるにあたって「現実とはかけ離れているような物語だけれど、気をつけたのはリアルに寄せていくということかな。ファンタジーに寄らないように気をつけました」と語った。
劇中、宮市莉央の部屋を覗くシーンがあり、MCから「ドキドキしましたか?」と聞かれると、「どう反応していいんだろう……」と戸惑いながらも「ドキドキは、しなかったですね。誰もいないところを覗いていたので」と撮影したときに隣には誰もいない状態だったことを明かした。目を大きく開けての演技なので、監督から「大変だったでしょ」とねぎらいの言葉が語られた。杉野は「リアルな生活で実際に覗いたらドキドキするんでしょうね」とにっこり。
殺人鬼の美少女・宮市莉央役を務めた福原は「(役で)殺人鬼の役をやってみたいと思っていたのでオファーを受けて嬉しかった」と告白。殺人鬼役を楽しんで演じた様子。大変だったのは「アクションが大変でした。コンテンポラリーダンスを舞うようにきれいに殺してくれと監督から言われて、3カ月くらい訓練して演じました」と役作りの苦労を話した。
杉野・福原は今作で2度目の共演となる。杉野は「2人とも人見知りなんですが、今回は2人でいるシーンが多かったので、結構話し合いました。そういう時間を密に過ごせたのは(演じるうえでは)大きかったかなと思います」と説明した。
朝倉監督は「ハードな撮影でした。主人公2人の恋愛ドラマとしてしっかりしたものにしたいと思いながら撮っていました。コメディ要素もあり、胸キュンシーンもたくさんあります」とコメント。また、長い過酷な撮影で、撮影中に杉野が“膝立ち”のまま寝てしまったという仰天エピソードも披露して会場を沸かせた。
終盤、「美少女なのに殺人鬼」というヒロインにちなみ、キャストたちが「意外な一面を明かす」コーナーが設けられており、杉野が「普段は『かわいい』ってよく言われるけど、僕は、甘えるより本当は引っ張っていきたいタイプだな…』と思います!」と告白し、会場をどよめかせた。
一方、福原は「優柔不断なんです、こう見えて(笑)」。すかさず、杉野から「まんまだよ(笑)」と突っ込みが入る。福原は続けて、「買い物する時やご飯のメニューを選ぶ時も。悩みすぎて、イメトレしてから決めるんです」と話したので、会場からは「エーッ!」と驚きの声が上がっていた。
映画『羊とオオカミの恋と殺人』は11月29日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開