取材:記事・写真/RanRanEntertainment
堂本光一が作・構成・演出・主演を務める『Endless SHOCK Eternal』の製作発表が、2月17日(木)に都内で行われ、光一のほか、佐藤勝利、北山宏光、綺咲愛里、島田歌穂、前田美波里が登壇した。
左から:綺咲愛里、島田歌穂、北山宏光、堂本光一、佐藤勝利、前田美波里
本作は、2000年11月の初演『Millennium SHOCK』以来、光一が国内ミュージカル単独主演記録を更新し続けている作品。一昨年からは、主演に加え、作・構成・演出にクレジットされている。今回の公演では、新ライバル役として帝国劇場では佐藤が、博多座公演では北山が参加する。
今回の公演は『Endless SHOCK』として上演されるとアナウンスしていたものの、この日、「Eternal」とサブタイトルをつけたスピンオフの形で上演されることが急遽発表された。光一は、これについて「ギリギリまで悩みました。スピンオフの『Eternal』をお届けすると決めたのは、2日前です」と苦渋の決断だったことを明かす。さらに、「本編を知らないまま(本公演を)ご覧になる方もいらっしゃると思います。今回、大きくキャストも変わりますので、初めて演じてもらうキャストに本編での(それぞれのキャラクターたちの)想いを知った上で『Eternal』を演じてもらいたいという想いもあり、まずは(本編を)配信でお届けすることにしました」と発表した。詳細についてはまだ明らかになっていないものの、今回、帝国劇場に出演するキャストたちによる、撮り下ろしの映像が配信される予定だという。また、博多座公演については「どっちをやるかは分かりません。本編をやれたらいいなと思っています」と現在はまだ未定だ。
そして、光一は、「この『SHOCK』という作品は、ジャニー(喜多川)さんと共に歩んできた作品ですので、常にジャニーさんを感じながらやっています。稽古場でもステージ上でもそうなんです。きっと『この状況下で、まだ世の中的にSHOCKをやるのは厳しいよね?』ってジャニーさんに言ったら、『新しいのを作ればいいんだよ』って言うと思うんですが、それは僕には不可能なので(こういう形になった)。ただ、こんな状況だけどワクワクするなとか、エンタテインメントって心を豊か何するものだなって思ってもらえるものをお届けしたいと思っています」と本作へ思いを寄せた。
今回、帝国劇場での公演でライバル役を初めて演じる佐藤は「僕は14歳でジャニーズに入ったのですが、それまでエンタメに触れたことはなく初めて生で触れたエンタメが『Endless SHOCK』でした。その時から、文字通り“終わらない衝撃”が今も続いています。なので、本当に強い思いがあります」と緊張した面持ちで語り、「本来は、初日の1ヶ月前に稽古に入るのですが、僕は11月から(自主的に)しています。それくらい先走っています」と意気込んだ。
一方、博多座でライバル役を演じる北山は「博多座でどっちをやるかわからないというのを前室で初めて聞いた、ライバル役の北山です」と冗談めかして笑いを誘い、「ライバル役で選んでいただいたことをものすごく感謝したいです。僕も初めてエンタテインメントに触れたのが『SHOCK』でした。それが約21年前。その時の自分に、20年後にはお前はライバル役で(ステージに)立っているぞと言ってあげたいです」と挨拶した。
また、帝国劇場、博多座通してヒロイン・リカを演じる綺咲は、「初めて(『SHOCK』を)拝見した時に、言葉が見つからないくらい衝撃を受けました。数々のナンバーで繰り広げられる友情、絆がひしひし伝わってくる作品で、皆さんのエネルギーに心を打たれました。その一員に慣れることは、まだまだ夢見心地ですが、しっかりと初日に向けてやっていきたいと思います」と思いを述べた。
『Endless SHOCK』は、4月10日(日)〜5月31日(火)に東京・帝国劇場、9月に博多座で上演。