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2022年4月9日(土)から中村ゆり&浅香航大W主演ドラマ『今夜はコの字で Season2』が放送スタートした。本作は、2020年1月に放送され、異色のグルメ&恋愛ドラマとして話題となった『今夜はコの字で』の続編。原作は加藤ジャンプ(作画・土山しげる)の同名漫画(集英社インターナショナル)。前回に引き続き、大学の後輩吉岡にオススメの“コの字酒場”を紹介する田中恵子を演じるのは中村ゆり。恵子の後輩、吉岡としのりを演じるのは浅香航大。出演はほかに、優希真青、小園凌央、北香那、藤井武美、堀部圭亮。主演の中村ゆりと浅香航大に、作品への思いや撮影現場の様子などを聞いた。
左から)浅香航大 中村ゆり
――『今夜はコの字で』放送から約2年経ちました。Season2で帰ってきた心境はいかがですか?
中村:Seson2をやりたいね、と言っていたのですが、具体的になるまでに2年かかりました。たくさんの視聴者の方から「2をやって欲しい」という声が届いたと聞いていたので、すごく嬉しいです。コロナ禍を挟んで、当たり前に飲食をすることも難しいご時世だったので、こうして再会できることに、更に特別な気持ちで迎えました。
浅香:ゆりさんがほとんど言っちゃいました。
中村:(笑)
浅香:ゆりさんと一緒で、2をやりたい気持ちはすごく大きくあったのでとてもとても嬉しかったです。コロナ禍において、人とのコミュニケ―ションをとることが改めて大切だなと思っていて、撮影中も改めて自分自身も思いました。コロナ禍でいろいろと変わったこともありますけれど、やっぱりこういうのって大切だよな、と思ってくれる作品にできたらいいなと思って挑みました。
――約2年半ぶりの撮影ですが、久々に会ってお互いの印象はいかがでしたか?
中村:この間、航大君と話していたのですが、航大君が19か20歳ぐらいの時が初共演だったんです。航大君ももうすぐ30歳になると聞いて、すごくびっくりして「大人じゃん」(笑)。周りの人への対応の仕方などを見ていてどんどんいい男になっていくなぁと感じますね。いい歳の重ね方をしているのだと思います。どんどん穏やかになっているよね?
浅香:そうですか?
中村:お芝居の面でも、いいのか悪いのか、お互いに一緒にいて緊張感がないのですごく楽にやれます(笑)。逆に私が頼っているという感じです。
浅香:ありがとうございます。僕も安心感がありまして、お芝居においても普段の何事においても頼りきりです。前からそうですけれど、すごく雰囲気を明るくしてくれる方で、ゆりさんが入ってくると、現場が華やぎます。10年になるんだなぁと思いますけれど、これからも仲良くさせていただきたいです。
――ストーリーの中でも、お二人が演じる恵子と吉岡が久々に再会するという設定ですが、前回から意識して変えた部分はありますか?
中村:恵子さんもキャリアアップしていますから、前回Season1の時は自分の仕事にがむしゃらになっている部分がありましたが、今回、少し余裕が出てきたというのは意識しました。吉岡君(浅香)との関係性も変化していくところがあるので、そこもSeason1とはちょっと違う二人になっているのではないかなと思います。
浅香:吉岡の方もキャリアアップして、まるまる2年間を経て、新しい後輩ができて、人としての成長もあるのだろうと思います。自分自身はSeason1とほとんど同じスタッフ・キャストで、キャラクターもほとんど出来上がっているので、少し肩の力を抜いてナチュラルにリアクションできるように心がけていました。現場で追加された台詞やリアルなリアクションを大事に、等身大に近づけてナチュラルにという感じでした。
――演じていて、それぞれのキャラクターに共感できる部分はどんなところですか?
浅香:僕は酒場が大好きですし、行きつけの飲み屋さんがいくつもあります。おいしいものも大好きです。行きつけの飲み屋さんで初めましての人と話して、仲良くなって、そこからずっと仲良い友達が実際にいたりします。そういう空間に身を置くことが好きなのは一緒ですかね。吉岡はヘタレと言われていますが、僕もけっこうヘタレです(笑)。酒場はフラットな状態で自分が居れるのでそういう環境が好きなのかもしれないです。
中村:私もお酒好きですし、おいしいものを食べることに命がけで生きているから、そこは恵子さんと一緒だと思いますね。同世代で、お仕事を一生懸命やっているというところが共通していると思います。Seaon1の時は、自分のことを好きであろう後輩の男の子をしょっちゅう飲みに連れて歩いていて、けっこう思わせぶりな女性だなと思わせる局面もあったのですけれど(笑)。これはその気になるよ、と思ったのですが、どんどん世の中の価値観も変わってきて、こういう男女の関係も形としてありなのかなと思うようになりました。恋人未満だけれども、楽しい時間を共有できる相手というのは、共感できるようになりました。
――コロナ禍で「オンライン飲み」という言葉も生まれましたが、観ている人たちにはどんな風に楽しんでもらいたいですか?
浅香:ひとまずはドラマをつまみにお酒でも楽しんでもらえたらいいかなと思います。“コの字酒場”素敵だなと思ってもらえたら、気張らずにふらっとお酒を飲みに行ってもらえたら嬉しいですね。
中村:お仕事皆さん大変でしょうし、疲れた時にほっこり見れるようなドラマになればいいなというのが一番です。近所のお寿司屋さんの板前さんが、「「コの字」を見て、一軒一軒制覇していってるんですよ」と言ってくださるので、そういう楽しみ方もできるドラマだなと思います。出てくるお店の方々も個性豊かで素敵な方ばかりです。特にSeason2はお店の方がほぼ、ご本人に出ていただいているので、すごくキャラクターがわかりやすいと思います。そういうお店の方たちとの出会いを楽しみにしていただけたらなと思います。
――Season1からのメンバーもたくさんいらっしゃいますが、撮影現場の雰囲気はいかがでしょうか?
中村:先ほど航大君も言っていましたが、みんなのオープンマインド感が半端ないので、みんなリラックスして現場にいます。Season1の時よりもっと現場が明るくて、ほんとに楽しいことしかないぐらい和気あいあいとしています。キャストの若い子たちも、1の時よりもすごく心を開くようになって、伸び伸びと楽しそうにしているので、良いチームになったなということを感じます。
浅香:Seasn1はコの字酒場に足を運んでいたのが、僕とゆりさん(吉岡と恵子)の二人というのが多かったのですが、Season2では僕の会社の後輩(山田)の小園さんだったり、優希美青さん(吉岡の会社の新入社員池ハルカ)だったり、登場人物それぞれがコの字酒場に行っていろいろな面々とその場を楽しむということが増えたので、現場もとても賑やかで新鮮でした。
――Season1の時に大変だったことなどは思い出されますか?
中村:夏の撮影だったので大変でした。“コの字”はたいていのところがコンパクトなので、冷房がないところで暗幕をして、サウナ状態だったのですが、そこで湯豆腐を食べさせられた時は、“監督、、、”と思っていましたね(笑)。今回は冬なので、冬の食材はとてもおいしいですし、コの字は冬がいいね。
浅香:冬がいいですよ。今回は雪降りましたけどね。
中村:それ大変だったね。
――実際に撮影現場ではお酒を飲んでいらっしゃるのですか?お二人ともお酒がお好きとおっしゃっていましたが、お酒はお強いのでしょうか?
中村:私は、大好きなのですけど、飲んじゃうと仕事できなくなってしまうタイプで、すぐに「わけわからない」みたいになってしまうので、今回は前回より控えています。ポイントポイントで、ここは本物を飲んだ方が、表情の雰囲気が変わるなという時だけ飲むようにしています。
浅香:僕も大好きです。僕はほとんど飲んでいますけどね。
中村:すごいよね。ほんとに。
浅香:強いかどうかは?
中村:でも酔っているよね(笑)。
浅香:お芝居でも実際に酔っていても別にいいかなと思っていて。
中村:若い女性陣もけっこう飲みながらお芝居しているよね。
――そうなのですね。Season1を拝見していて日本酒はお水なのかな?と思っていました。
浅香:お酒を実際に飲んでいると、お店の方もすごく喜んでくださるんですよ。「好きなんですね。ぜひ飲んでください」と言われるので、お言葉に甘えて、いただいてます。
中村:(笑)
――浅香さんのビールのつぎ方、泡がいつもこぼれずにでもいい具合に入れていらっしゃるのがすごいと思いましたが、撮影は大変だったのでは?
浅香:いやぁ。いつもけっこうギリギリを責めますよ。
中村:酒飲みの証だね(笑)
浅香:(笑)そういうことです。
――今は、居酒屋さんをはじめとして飲食店が大変な時代ですが、撮影現場に入って、何か思われることがありましたらお伺いしたのですが?
中村:やはり、このコロナになって飲食の方々は一番影響を受けた職業だと思います。だからほんとに、このドラマが少しでもそういう方たちの活力になればと思います。時代は変わっても、人と人との繋がりや生で感じる温もりなど、人間は常々そういうものが無いとダメだと思うんです。だからそういった温かさをドラマを通じてお伝えできたらと思います。少しでも飲食の方たちの力になってくれたらなと、思いながらやっています。
浅香:いやぁ、もう100点じゃないですか。
中村:ハハハ。まねしていいよ。
浅香:僕もほんとに酒場が大好きなので、撮影は、お店の方ご本人が協力してくださっているので、楽しもうと思ってやりました。酒場のすばらしさがそのまま伝わればいいなと思っています。
――このドラマに出演される前には“コの字酒場”にいらしたことはあったのでしょうか?
中村:大衆酒場のようなところには行ったことがあったのですが、“コの字酒場”という言葉自体をこの原作漫画で初めて知ったんです。自分が行った大衆酒場が“コの字”だとチェックしていなかったです。
浅香:僕も“コの字”という言葉はSeason1で意識するようになりました。Season1の自由が丘のうなぎ屋さん「ほさかや」さんは実際に何度か行ったことがあったお店だったので、これが“コの字”かと思いました。今でこそお店に入って、コの字だったら“コの字だ”と思いますけどね。
中村:友人が“コの字酒場”見つけたら、情報提供してくれるようになりました。観てくれる方が“コの字だな”と意識してくださるようになったのだなと思います。
――では、最後にお二人から、Season2の見どころも含めて皆さまに向けてメッセージをお願いいたします。
浅香:Season2ではお店の方ご本人や、常連客の方が出てくださっているので、その空気感がそれぞれの店で全然違って、個性がありますので、それを楽しんでいただけたらと思います。僕も、肩の力を抜いてやっていたのでドキュメンタリーのような感じになっています。
中村:お酒を飲む方は一緒に飲みながら観ていただきたいと思います。今回また新たなキャストも増えますので、そこも楽しみにしていただきたいです。恵子と吉岡の関係もまた複雑になっていく部分もありますし、妹の洋子(北香那)と山田(小園凌央)の関係性もまた面白い展開をしていくので、人間関係も楽しみにしていただきたいです。
――ありがとうございました。
真夜中ドラマ『今夜はコの字で Season2』
BSテレ東(BS⑦ch)/BSテレ東4K(4K⑦ch)全国無料放送
BSテレ東 毎週土曜深夜0:00~0:30
テレビ大阪 毎週土曜深夜1:00~1:30
配信:NTT ぷらら「ひかり TV」で1週間先行
※広告付無料動画配信サービス「ネットもテレ東」(テレビ東京 HP、TVer、GYAO!)では、
テレビ大阪での放送直後より配信
原作:「今夜はコの字で」原作 加藤ジャンプ 作画 土山しげる (集英社インターナショナル刊)
出演: 中村ゆり 浅香航大
優希美青 小園凌央 北香那 藤井武美 / 堀部圭亮
公式 HP https://www.bs-tvtokyo.co.jp/konoji2/
公式 Twitter @BS7ch_konoji
公式 Instagram @bs7ch_konoji
【あらすじ】
2年の月日が流れ、広告代理店「シューエイプロジェクト」で働く吉岡としのり(浅香航大)は、マネージャーに昇進した。憧れの先輩、田中恵子(中村ゆり)は動画配信が世界的に人気を博しており、イタリアでの料理修行から帰国。ほどなくして二人のコの字酒場学校は再開されるが、フードコーディネーターとしての仕事が多忙すぎる恵子。吉岡は吉岡で、新入社員に振り回される日々。
そんな中、コの字酒場でどんな出会いが…?
©「今夜はコの字で 2」製作委員会 2022