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2016年11月17日 01:36

陣内孝則監督作品、映画『幸福のアリバイ』主演キャストの山崎樹範さんにインタビュー!<後編>

2016.11 取材:記事・写真/RanRan Entertainment

 

<後編>あまり先のことに怯えないように。瞬間瞬間で余計なことを考えずに、本能で掴むことを続けていく

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――共演された木南晴夏さんの印象はいかがでしたか?

木南さんは、お芝居をやりやすいというか居心地がいい人なんですよね。長年、ずっと一緒にいたような感じに自然となれる人で、お芝居するパートナーとしてこんなにやりやすい人はいないですね。このまま同棲してもいいかと思うくらい(笑)ストレスなく一緒に住めるんじゃないかと思わせるような女性でしたね。まあ実際、同棲するわけじゃないからわからないですけどね。仲が悪いとかじゃなくて、長年連れ添った彼女みたいな感じで撮影の空き時間でもあまりしゃべらないんですよ。多分、他の方だったら長年一緒にいた感じを出すために距離感を近くしなきゃとか、もっとアプローチしたと思うのですが、木南さんに関しては、それをしなくても大丈夫だと最初の段階から思えたので。逆に、仲良くしようといろいろ会話して、せっかく出来上がっている雰囲気やいいバランスを崩すのも嫌だったので、僕も無理して話さなくてもいいかなと。楽屋でも二人で普通に家にいるような、リビングで本を読んでいる感じでしたね。

僕に合わせてくれていたのかはわかりませんが、向こうもそう思ってくれたのなら僕としても最高ですけど。自然な感じが画面に出ていたら嬉しいですね。観てくれる方にそう思っていただけたら、木南さんが女性としてのスキルが高いってことですよね。

――山崎さんがそういう雰囲気に持っていかれたのでは?

 まあ、なくはないかもしれないですけどね(笑)。

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――では、人気野球選手という役を演じられた渡辺大さんの印象はいかがでしたか?

初対面でしたけど、ド天然な感じで彼もまた裏表がないんですよ。僕が騙されているのかわかりませんけど、出演者全員がその役柄の性格に見えてしまうんですよ~。「すごいな~そのまんまだなって」(笑)。彼は楽屋でも結構よくしゃべるんですよ自由に。「キャラクターのまんまだな~。キャスティングの妙だな!」って思いましたね。でも、もしかしたら完璧な役作りで現場に入ってきているのかもしれないですけど。羨ましいくらいピュアなまっすぐな人です。

――冠婚葬祭がテーマのコメディ作品というだけあって、撮影現場は面白いことがいっぱいあったのでは?「これは面白い!」といったエピソードはありましたか?

えへへへ(笑)。ダンサーの男の子と、「今度合コンやろう!」って連絡先を交換したんですけど…(一同爆笑)。まあ、ちょっと面白そうだなと思って交換したんですけどね。結局、「あれ?連絡こないな?」って、それも叶わないままで終わりました(笑)。Episode5【結婚】の時はみんなでよく呑みに行っていましたね。陣内さんが撮影終わってから、みんなでご飯食べるのがお好きだったのでよく行きました。

――山崎さんはお酒が入るとどうなりますか?

楽しいお酒だと思いたいですけど、後輩からはあんまり好かれていないようです(苦笑)。僕は呑んで説教する先輩は嫌だなって思っていたのですが。呑んだら説教臭くなるなと思っている先輩から、「お前、最近後輩から評判悪いぞ。呑むと面倒臭いって思われているぞ」って言われて…(苦笑)。ちょっとびっくりして、「そうか、どこかでオレも後輩たちに言っちゃってるんだな」と思って。「人ってそうなっちゃうんだな、恐ろしいな」と思って生きています(笑)。

――“誰にでも訪れる人生の節目”、山崎さんにとって人生の節目となった一番大きな出来事とは?

大学を出てお芝居を続けるという時、家族会議をしまして。僕は一浪して大学に入り、学生演劇をやる劇団に入ったのですが、親は卒業するタイミングで演劇を辞めて就職すると思っていたらしくて。一浪して2回留年したので、卒業の時は25歳。ちゃんと就職するにはもう手遅れで。母親から、「役者を続けたいなら実家を出て自立しなさい」と言われ、「それができないのなら、役者としても厳しいんじゃないの?甘いんじゃないの?」と言われて家を出た時が“僕の人生のポイント”だったと思います。一応、母親は僕の就職先のことも考えていたようなのですが…それがまさかの政治家の秘書という(笑)。僕が法学部ということもあったのですが、地元の都議会議員の方の秘書にという話があったんです。まあ、いきなり秘書というのは難しいので、運転手から始めて勉強しながらゆくゆくは秘書になる道はどうだろうかと。母親がお願いして用意してくれていたんですけど、その時、僕は車の免許を持っていなくて。さすがに若葉マークつけた車で“先生”と呼ばれる方を送迎できないじゃないですか。と、いうことでその話は却下になりました(笑)。それで、役者を続けることになったんです(笑)。

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――「人生は一瞬の連続」というセリフが印象的ですが、人生の一発逆転を懸ける男を演じてみて、何か影響を受けたことはありますか?

“ギャンブルしないと始まらない”といいますか。基本、生まれてくるだけですごいギャンブルを勝ち抜いてきたわけですからね。あまり先のことに怯えないようにしようとは思いますね。人は歳を重ねるとどうしても守りに入りがちになりますけど。僕だって守りたいものはどんどん増えてきますし。人間も動物だから本能で、目をつぶってパッと掴んだものが正解みたいな感覚を忘れないように、それでも生きていけるはずなので。瞬間瞬間で余計なことを考えずに本能で掴むことを続けていけば、そうそう大きくは間違えないだろうと思っているので。それを肝に銘じて、それが繋がっていけば幸せな人生になるのではないかなと思いますね。

――最後に映画の見どころをふまえ、メッセージをお願いします。

自分のお芝居をどうこうとは言えませんが、他の出演者の皆さん、中井貴一さんしかり、柳葉敏郎さんしかり、大地康雄さんしかり、皆さんすごいんです、やっぱり。人生の大事なターニングポイントを生きている中で色々経験した方の中に、また新たな発見もあって、素直にいいなと思える。エピソード毎にハプニングが起きるわけですが、「なんかいいな、悪くないな」という瞬間があるんです。「どちらから見るか?」だと思うんですよね。嫌な風に見たら嫌なことも、後から見たら良いことに見えたりすると思うので、そういうことを気付かせてくれる映画だと思うんです。自分の人生は自分の目でしか見えないけれど、その人生をさらに深く見えたりする瞬間がいっぱいあるんです。

この映画は、一枚の写真を広くパノラマにした時に、一部分だけ見たらそんなに良くないことでも、パノラマで広く見たら、すごく幸せに見えるみたいなことがいっぱい起こっている映画なので、観終わった後に少し幸せな気持ちになれると思います。是非多くの方に観ていただきたいなと思います。

前編~ https://ranran-entame.com/wp-ranranentame/movie/43186.html

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山崎樹範(やまざき・しげのり)

1974年、東京都出身。1995年から劇団カムカムミニキーナに参加。『白線流しスペシャル~19の春』(97)でドラマデビューを果たした後、数多くのドラマに出演。スクリーンデビューは2003年の「恋愛寫眞 Collage of Our Life」。近年の出演映画には『グラッフリーター刀牙』(12)『忘れないと誓ったぼくがいた』(15)『龍三と七人の子分たち』(15)などがある。

陣内孝則×喜安浩平、夢野タッグが実現!『幸福のアリバイ~Picture~』は2016年11月18日(金)全国ロードショー

きっと人生が愛おしくなる、笑って泣ける感動のヒューマンコメディ!
テーマは「冠婚葬祭」!

日本人なら誰しもが経験するであろう、人生の大イベントであり分岐点でもある「冠婚葬祭」。夢を追うのか、安定をとるのか?共に人生を歩むパートナーに求めるものとは?人生の勝負時とは?その時に守るべきプライドとは?どう生きて、どう死んでゆくのか?どんな最期を迎えたいのか?
「葬式」「結婚式」「出産」「成人式」など、誰しもが通るシチュエーションを通じ、観客ひとりひとりの中に宿る《幸福のあり方/幸福のありか》を問う、笑えて泣ける極上のエンターテインメント作品が誕生!
30年以上にわたり日本の第一線を走り続けてきた俳優・陣内孝則。監督としての演出力に対して同業・俳優陣たちの信頼も厚く、陣内のもとにはベテランから注目の若手まで幅広く豪華キャストが集結した。

卓越した演技力でシリアスな作品からコミカルな作品まで幅広い演技をみせてくれる中井貴一、木村多江。どの作品においても独自の世界観を放ち続ける柳葉敏郎。存在感で見るものを魅了する大地康雄、佐藤二朗。どこか可笑しみと親しみを感じさせる名バイプレイヤー山崎樹範。若手実力派からは、木南晴夏、浅利陽介、渡辺 大、入山法子、そして注目度急上昇中の清野菜名、柾木玲弥。

自身の経験を余すことなく盛り込み、キャストたちの個性を生かしながらも新しい一面を引き出す陣内監督の演出力で、とてもフレッシュで極上な悲喜劇が描かれる。

【ストーリー】
ヤクザの葬式とは知らずに会をとりなす葬儀屋と、故人の残した遺書の内容で揉める親族・知人・息子。
婚期を迎え、好条件の見合いに目がくらむ女と、運悪く浮気が発覚する男。
成人式というハレの日に、スーツではなく特攻服で行こうとする息子と、それを必死に止める両親。
出来ちゃった結婚をし、出産をひかえた妻の元へ向かう夫と、あからさまに八つ当たりをする義父。
ひとりの女性をめぐり、超一流のプロ野球選手に無謀な野球勝負を挑む、うだつのあがらないフリーター男。
一種風変りな登場人物たちは、どこか共感できる悩みを抱いた普通の人々ばかり。そんな悩める人々が惑う様子をコミカルに描ききった、泣き笑いのヒューマンコメディ!

【作品概要】
監督:陣内孝則(じんない・たかのり) (『ロッカーズ』『スマイル 聖夜の奇跡』) 
脚本:喜安浩平(きやす・こうへい)(『桐島、部活やめるってよ』)
出演:中井貴一、柳葉敏郎、大地康雄、山崎樹範、木南晴夏、浅利陽介、渡辺 大、佐藤二朗、木村多江 ほか
制作:パイプライン
製作:テレビ朝日、KADOKAWA ほか
配給:東映
公式サイト:koufuku-alibi.jp/

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