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2017年4月5日 12:56

映画『キングコング:髑髏島の巨神』で日本語吹替えに挑戦した新日レスラー真壁刀義にインタビュー!「キングコングにはバナナシェイクをお勧めしたいね」

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

325日(土)に日本公開となる “最凶×最強×最恐の王者“キングコングを描くアドベンチャー超大作『キングコング:髑髏島の巨神』で日本語盤吹替えに挑戦した真壁刀義(まかべ・とうぎ)。自身も”暴走キングコング“の異名を持ち、リングの上で豪快に暴れまくる一方、大のスイーツ好きとしても知られ、バラエティやイベントなど引っ張りだこ。さらに今年の5月には大河ドラマ出演を控えているなど、幅広く活躍している。

今回、RanRan Entertainmentではレスラー人生20周年を迎え、多忙を極る真壁刀義さんにインタビューを実施。本作でのアフレコの難しさやキングコングへの想い、映画の見どころについて語っていただいた。

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キングコングの感情の変化が伝わってくる
――映画公開前に行われた4DX体験イベントに参加されていかがでしたか。
最初は緊張していたんですよ。カップルの方もいれば、そうでない方もいて。「カップル限定じゃないのかよ?(笑)」って思いながらも、この現場に来ている人たちにどうにかリラックスしてもらって、映画に集中して楽しんでもらいたかったんですね。その前振りとしてイベントでは絶対、『キングコング』という映画がどれだけ面白いかというのを伝えたかった。その面白さは十分に伝えられたと思うし、最高のイベントでしたね。

――ガッツ石松さんとバイキングさんとご一緒していかがでしたか。
何と言うか、滅茶苦茶でしたね(笑)。その分、面白くて僕は楽しめましたが。僕らがゴリラ顔ということや、そんなものでも興味を持ってもらい、より多くの方に『キングコング』という映画に興味を持ってもらいたいですね。実際、映画館で信じられないような迫力と音と映像。怪獣どもが戦っているシーンを観て「すごいな、今の映画ってこんな迫力あるんだ」と感じてほしいですね。また、エンドロールの最後の最後まで観てもらいたいです。最後の最後に何かがあるかもしれませんから。みんな、それを観てなるほどと思うはずです。これは僕のヒントですよ。

――これまでもハリウッド映画『マッドマックス怒りのデズロード』やアニメなどで声優に挑戦されていますが、今回、キングコングに立ち向かう米軍兵士レルス(ユージン・コルデロ)の吹替えで意識されたことはありますか。
髑髏島(どくろとう)という特殊な島に調査のために潜入している連中が、段々と恐怖におののいていくわけですよ。キングコングだけでなく、他の巨大生物たちも出てきて隊員たちの「おい、やべえぞ」とビビっているイメージがすごく伝わってきて、「この想像力はすげえ!」と思ったんですよね。島に調査に行くのは希望と目的のため、任務を遂行するために行ったのに、次々と仲間が怪獣たちにやられていく。その恐怖で「ここは本当にやばい」と、本心ではすぐにでも逃げだしたい気持ちがあるはずで。そんな中で戦っている兵士たちの感情の起伏を表現するのは難しかったですね。アフレコで意識したことはやはり、自分自身が追い込まれた時、こう言う声で感情を出すだろうなと思い表現したつもりです。でも、録音ディレクターにダメ出しをくらって…(笑)いつも通りの展開でした(笑)。

――声質も渋くて素敵な声をお持ちですね。
そうですか?あはは(笑)。僕は映画が好きなので昔からよく映画は観ているんですよ。観まくっていた。「キングコング」の映画のオファーをもらった時は、キングコングの声をやると思って、周りのスタッフに「おい、最近のキングコングって喋るのか?!」って聞いたんですよ。スタッフも「喋るんじゃないですかね?」と言うもんだから信じていたのに違っていた(笑)。「キングコングが喋るわけないだろ!」って怒ったんですけどね。それでも、この「キングコング」という映画に参加させてもらうということは最高の栄誉だと思いますね。

――キングコングは喋りませんが、観ている内に段々とコングに感情移入していくことはありましたか。
場面、場面でキングコングの表情が何かを物語っているなと感じましたね。「まるで人間みたいだな、こいつ」って。映画をそんなに観ていない人でも、今回のキングコングを観たら「こんな感じでコングは考えているんだろうな」というのが伝わると思うんですよね。コングの感情の変化みたいなものが伝わってくるので、面白いなと思いますね。キングコングって普通の動物+言葉を喋れない人間みたいな感じで、怒っていたらおっかない行動を取ったり、か弱い女性を見たら優しい感じになったり。感情が表情に表れるので理解しやすいと思います。逆に、自分の想像力で「今、こう考えているんだろうな」と思っていても裏切られたり、納得出来る時もあったりするところも面白い。その瞬間、瞬間でキングコングの顔色が変わるのでそんなところも楽しんでいただけたら面白いと思います。

――アフレコで大変だったことはありますか。
やっぱり感情表現ですね。仲間たちがどんどんやられていく中で、その恐怖に駆られていく感情もあり、戦士だから戦わなければいけないという使命感もある。いろんな思いが入り混じった感情の中で、茫然として吐いた一言など自分でも考えましたし、すごく指導もされましたね。

――例えばどんなセリフで苦労しましたか。
「この島は地獄だ…」というセリフがあるのですが、その時の顔って表情がないんですよ。「帰りたいのにどうしたらいいだろう」と茫然とした顔で吐くセリフだったのですが難しかったですね。希望も何もないという状況の声を出すことは、普通の人間はあまり経験したことないと思うんですよね。

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――リング上で「どうしよう、帰りたいな」という経験はありましたか。
しょっちゅうありますね。東北などの寒い地方で、暖房のない会場などは本当に帰りたいと思いますよ(笑)。アップして体を温めて、いざリングに上がり「ようし!やったろーかいっ!」と叫んだ時に、吐いた息が真っ白で、思わず「寒むっ!」と身震いしたりして(笑)。もうそれだけで帰りたいと思いますけどね(笑)。でも、対戦相手で帰りたいというのはなくて、僕が若手の頃は、大先輩と対戦する時は嬉しくてね。相手が強ければ強いほど燃えてくるんです。追い込まれてハッと見合った時に、「うわ~やべぇ~」「呑み込まれるぞ!」という感じがたまらない。そう考えると、気迫で呑み込まれる感じは、レルス(吹替えの役名)の感情に近いな、と。指導を受けて追い込まれたからか、もがき苦しんで呑み込まれるという感情は自分も経験しているので、その感情でセリフを喋ったら、不思議とOKが出ましたね。

 ――これから映画を観る方に本作の見どころとお願いします。
やはり迫力ですね。日常で感じられないような景色、ストーリー、音などが感じられるので、とにかく映画館で観てもらいたいです。DVDで観るという人もいると思いますが、それもいいかもしれませんが、観る時間があるのであれば、ぜひ映画館で観てもらいたい。映画館で観ると、「うわ、まじか~」となるはずです。大音量とその迫力が半端ないので。いろんなお客様がいる中で、驚く声とかいろんなものを感じながら映画を楽しんでもらいたいです。ただね、この映画『キングコング:髑髏島の巨神』は今まで思っていた映画の概念を越えてきますから。超オモシレ~から!

 ――最後に、真壁さんといえばスイーツ大好き男子として知られていますが、キングコングに食べさせたいスイーツと言えば?
え?滅茶苦茶言うな~(笑)。キングコングって普通バナナなんでね。舞台の髑髏島が蒸し暑い所なので、冷たく冷やしたバナナシェイクを飲んでいただけたらありがたいかな(笑)。南国を意識して楽しんでいただけたらと。別に他意は無いです(笑)。

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映画『キングコング:髑髏島の巨神』は3月25日より3D/2D/IMAX 全国ロードショー
<STORY>
それは簡単な任務のはずだった…。侵略地拡⼤のため、調査遠征隊が謎の島に潜⼊する。しかし、そこは⼈が決して⾜を踏み⼊れてはならな
い島―髑髏(ドクロ)島だった。爆弾を落とし、気軽に調査を開始した隊員たちの前に突如として姿を現す、島の巨⼤なる守護神“コング”。巨神の圧倒的
なパワーの前に唖然とする隊員たち。骸⾻が散らばる島の岩壁には⾎塗られた巨⼤な⼿の痕跡までもが…。だが、悪夢はそれだけではなかった。彼らの前
には、謎の巨獣たちが次々と現れる。逃げても、隠れても、容赦なく襲いかかる巨獣たちを⽬の前に⼈間は⾍ケラに過ぎず為す術もない…。絶体絶命、待
ったなしの猛襲が続く中、やがて明らかになる髑髏島の秘密―。果たして、コングは⼈類にとって悪魔なのか、神なる存在なのかー。⼈類は⽣きて、この
島から脱出できるのかー。
■題名:『キングコング:髑髏島の巨神』
■原題:『KONG:SKULL ISLAND』
■出演:トム・ヒドルストン、ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、MIYAVI、ジョン・C・ライリー他
■監督:ジョーダン・ボート=ロバーツ

 

 

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