田中哲司&松田龍平、最近の一目惚れは御飯に!笹本玲奈はバイクに一目惚れ!KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「近松心中物語」製作発表会見

2021/7/21 04:00

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「近松心中物語」の製作発表会見が7月20日(火)、KAATにて行われ、田中哲司、松田龍平、笹本玲奈、石橋静河、および本作の演出を務める長塚圭史が登壇した。

 

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横浜出身の劇作家・秋元松代の名作戯曲で、故・蜷川幸雄が1979年に帝国劇場で上演して、大ヒットを記録した伝説の作品が、この4月にKAAT新芸術監督に就任した長塚の演出により、秋からのメインシーズンの幕開けとして上演される。

物語は元禄時代、大坂・新町(遊郭街)。梅川(笹本)に出会ったが故に、その身請けのために公金に手を出して、梅川とともに追われる身になってしまう亀屋忠兵衛(田中)と梅川。そして、梅川の身請けの金を無心され、勝手に店の金に手をつけ、やはり追われる身となってしまった傘屋与兵衛(松田)とその与兵衛に心底惚れ抜いた女房のお亀(石橋)。境遇の違う2つの恋の情景を描いた本作を、格差を問われる現在にも響く普遍的な戯曲として捉え、俳優とともに台詞の魅力を紐解きながら、長塚版の新たな近松心中物語を創りあげる。

 

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はじめに、長塚は本作を取り上げたきっかけを「秋元さんのもう一つの傑作『常陸坊海尊』を演出して、秋元さんの簡潔でありながら、味わい深い台詞の魅力に惹かれた」ことと語り、さらに本作の魅力について「金がモノを言う時代なので、どうしようもなくなって死を選ぶ梅川と忠兵衛。裕福な町人でありながら、心中という物語が流行っていて心中に恋してしまうお亀と性の執着から逃れられない与兵衛。この2つのカップルが今の時代の格差に通じていると思った」と語り、さらに「これは肉体的な戯曲だと思いまして、そのひとつの“一目惚れ”は電気みたいに走って惹かれ合う。色気というか動物性を感じたんです。若者たちに流れる時間は早いし、その刹那に大きく惹かれました」と力説。さらに「(蜷川幸雄の)金字塔(80人出演)に19人で挑む。それは大変なチャレンジ!」と意気込んだ。

また、音楽にスチャダラパーの曲を採用していることについて、長塚は「そうなんですよ。びっくりしませんか?元禄から現代に通じるトンネルがグッと開いていく。戯曲を読んでいくと今に届けようという意識がある。そのトンネルをどう繋げていくか?というときにスチャダラパーのことを思ったんです」と経緯を語り、「(キャストたちが)歌うんです。誰が歌うかは別にして、この劇自体は歌から始まる、廓の遊郭のなかで騒いでいるのを想像していただければいいかな」とキャストたちの知らないことを披露した。

 

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続いて、田中は「忠兵衛は僕にとってハードルが高い役。忠兵衛の年齢は20代ということで、僕は55歳なので、心して懸からなければヤバいぞと感じました。今日キャストの方にお会いして、皆心強いなと思いました。明後日から稽古で、僕は最初の稽古が大好きで、特に『近松心中物語』は、皆どんな世界観、価値観を持ち込んでくるのか楽しみです。いい作品にして新芸術監督の圭史くんをお祝いしたいです」と作品への意気込みを語った。

一方、松田は「僕は長塚さんとは3回目。1回は哲司さんとご一緒で、めちゃくちゃ心強いなと、楽しみにしております。まだ台詞も入っていないですし、稽古を重ねてちょっとずつ与兵衛の人柄がでてきたらいいなと思います」と言葉少なに語った。

 

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笹本は「私にとって試練になるだろうと思っています。先程長塚さんに説明を受けたんですが、セットは私が想像したものと違って、斬新だなと思いました。和物に挑戦することも、共演の方も初めましてですし、長塚さんとも初めての、初めて尽くしですので、しっかり皆さまについて行ければ」と意気込んだ。

そして、石橋は「本当に刹那というかボリュームのある脚本なんですが、読み終わった後に、なんて儚いんだろうという気持ちが残って・・・。最初に持った印象を大事にしながら、お亀をすごく愛おしい女性と感じたので、ただただ余計なことを考えずに真っ直ぐ演じられたらいいなと思いました」と話した。

 

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この後の質疑応答では、長塚と仕事をした経験のある田中、松田から笹本、石橋へのアドバイスのリクエスト。田中は「何でも聞いてくれて優しいです。やりやすいです」の好回答に対し、松田は「めちゃめちゃ厳しいです」と正反対。記者席からも笑いが。長塚からは小声で「そうかな?」。さらに、松田が「声が小さいと言われています」と長塚を攻撃。長塚は「違うんです。龍平くんはめちゃくちゃいい声をしていて、それを聞きたくて言っています」と防戦一方だった。さて、笹本、石橋の参考になったのか?

脚本を読んでどうか?の問いに笹本は「梅川の生い立ちが多く語られていなくて、突然出てきて、一目惚れして、次のシーンでは身請けがどうの、その次のシーンでは、もう最期。多くが分からない女性なんです。台詞の節々から可愛らしい部分が見て取れるので、そういうところから彼女のバックグラウンドを作っていきたいです」と意欲的に語り、相方を演じる田中は「僕はウェルカムです。全然大丈夫です」とニッコリ。

 

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松田とは5回目の共演という石橋は、役柄を問われ「(お亀は)かわいい人だなと思いましたし、同時に危うさも持っていて、そこが難しいところだなと思いつつ、まずは書いてある台詞を読み込んでいきたいです」と話し、松田は「(石橋とは)小さい頃から知っています」と旧知の仲であることを明かした。

最近、一目惚れしたことは?の問いに、田中は「身を焦がすような一目惚れはないですね。けれども、軽い一目惚れはしょっちゅうです。女性とか男性とか景色や料理・・・」と答え、松田は「一目惚れの頻度が増えた気がします。若いときには女性にしか一目惚れをしなかったけれど、今は美味しそうな御飯とか花とか・・・」、そして笹本は「人とかモノとかに対し一目惚れをしない人生だったんですけど、一目惚れで250CCの中型バイクを買って、乗ってます」と自慢げに語り、石橋は「坂口恭平のパステル画集」に一目惚れしたことを告白した。

 

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KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「近松心中物語」
2021年9月4日(土)~20日(月・祝) KAAT神奈川芸術劇場 ホール
◇チケット一般発売:7月24日(土)
地方公演
北九州公演:2021年9月25日(土)・26日(日) 北九州芸術劇場 中劇場
豊橋公演:2021年10月1日(金)~3日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
兵庫公演:2021年10月8日(金)~10日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
大阪公演:2021年10月13日(水) 枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール
松本公演:2021年10月16日(土)まつもと市民芸術館 主ホール

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