愛加あゆ 知念里奈 咲妃みゆ 松下洸平 松下優也 山口祐一郎 益岡徹
ミュージカル『ケイン&アベル』公開ゲネプロと開幕記念記者会見が1月21日(火)及び23日(木)に東急シアターオーブで行われ、松下洸平、松下優也、咲妃みゆ、知念里奈、愛加あゆ、益岡徹、山口祐一郎が出席した。
本作は、イギリスの国民的作家ジェフリー・アーチャーのベストセラー小説を原作とした世界初演のオリジナル・ミュージカル。20世紀初頭のアメリカを舞台に、二人の男の宿命と運命を描く。
物語は、フロレンティナの改装で始まる。20世紀初頭、同じ日に二人の男が生まれた。アメリカ・ボストンの名家に生まれ、銀行家の父の跡継ぎとして祝福された人生を歩むウィリアム・ケイン。そして、ポーランドの山奥で貧困と劣悪な環境で育ち、やがて戦争による孤児となるアベル・ロスノフスキ。アベルはアメリカへと渡り、ホテル王、デイヴィス・リロイと出会ったことで成功への道を歩むが、そんな矢先、ニューヨークが大恐慌に襲われる。株の暴落によりリロイが非業の死を遂げ、ケイン・アンド・キャボット銀行に融資を頼んだアベルだったが、それを断ったケインにアベルは復讐することを決意する。
会見では、ケインを演じる洸平が「興奮冷めやらぬ状態で、いいモチベーションのまま2日目を迎えられそうだなと思います」と初日を終えた心境を語る。あまり緊張せず舞台に臨めたと言い、「非常にたくさんのお客さまがいてくださることが安心につながって、充実した初日を迎えられたと思います」と笑顔を見せた。
一方、アベル役の優也も「たくさんのお客さまのテンションを感じながら、皆さんが味方でいてくれる感覚があったので、すごく落ち着いて楽しくできて安心しています」と観客に感謝した。
脚本・演出はダニエル・ゴールドスタイン、音楽はフランク・ワイルドホーンなど、海外クリエイターが集結して作り上げた世界初演となる本作。洸平は「言葉の壁があるかなと思いましたが、全くそういうことはなかったです。言葉ではないところでつながれた」と稽古を振り返る。優也は「新作なので非常に変更が多かった」と苦労もあったと明かしたが、「前向きに捉えてみんなで臨んでいけたと思います」と語った。
本作の見どころを聞かれると洸平は「(世界初演のため)誰もやったことがないことの連続なので、すごく新鮮ですし、すごくフレッシュです。そのフレッシュさをぜひ劇場で体験していただきたいと思います」とアピールした。
劇中では、宿命の相手として対立するケインとアベル。しかし、その二人を演じる洸平と優也は「ライバル意識はない」と口をそろえる。洸平が「キャスティングで優也の名前が出た瞬間から嬉しいなと思っていました。アーティストとしてもリスペクトしていましたから。いずれどこかで交わることもあるかなと思っていましたが、このタイミングで二人で真ん中に立てるのが嬉しい」と優也への思いを話すと、優也も「バディのような気持ちでいました。ライバルというより相棒」とうなずく。そして、洸平は改めて「リスペクトがあるから舞台上ではバチバチやりあえる」と楽しそうに語り、二人の絆を感じさせた。
ミュージカル『ケイン&アベル』は、以下の日程で上演。
東京公演:2025年1月22日(水)〜2月16日(日) 東急シアターオーブ
大阪公演:2025年2月23日(日)〜3月2日(日) 新歌舞伎座