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2025年4月8日 17:05

【後編】加藤和樹インタビュー 3度目となるミュージカル『フランケンシュタイン』で「新たなものを作り上げていきたい」

――板垣さんの演出についてはいかがでしたか?

初演のときは、みんなで頑張って一致団結して作っていく中で、韓国のいい部分も取り入れつつ、足りないところを板垣さんにも韓国のカンパニーからも許可を得て加えて作っていった稽古場でした。すごく役者に委ねてくれるところが多い演出家さんだと思います。当時、僕は板垣さんとは2度目でしたが、初めてご一緒したときはストレートプレイで、僕は何も経験がない時代だったので、初演のとき、演出が板垣さんだと聞いて、自分の成長した姿を見せたいという思いがあったんです。「和樹の思う通りにやって」と言っていただき、感謝していますし、自分が作ったものを受け入れた上でアドバイスをいただいたので、とても良い経験でした。

――そうした初演から8年になりますが、ご自分の中での成長や変化はどんなところに感じていますか?

ありがたいことに、こうして再演をやらせていただくと、以前、すごく苦労したところがきちんと歌えるようになっていたりと、如実に分かる成長もあります。ただ、自分の中では「ここまで歌えるようになった」と喜びを感じるよりも、新たな課題が見えてくるので、まだまだ足りないなという思いの方が大きいです。

――本作は、韓国で作られて、日本では2017年に初演されたミュージカルです。韓国ミュージカルならではの魅力をこの作品からも感じますか?

韓国で上演するのと日本での上演では舞台セットなどももちろん違いますし、スケールの大きさも変わりますが、本当に好きなものを作っていて、オリジナリティーが素晴らしいなと思います。それから、役者さんたちの歌のエネルギーはこれぞミュージカルだと感じます。歌と芝居のバランスが絶妙だと思います。「レ・ミゼラブル」のように歌で繋いでいく作品ではないですが、しっかりミュージカルとしての歌を聴きたいという気持ちにもなりますし、歌の中の物語がすごく重要な作品になっています。それは韓国のミュージカルらしさなのかもしれません。

――ところで、この作品は、「人類の生命創造へのあくなき探求」や「愛と友情」がテーマになっています。ぜひ、加藤さんが「あくなき探求」をしているものを教えていただきたいです!

ラーメンです。

――あはは(笑)。もちろんラーメンですよね(笑)。

それは冗談ですが、やっぱり歌やお芝居は、何度やっても満足することはないし、一生続けるんだろうと思います。逆に満足してしまったら終わりなので、引退です(笑)。

――では、加藤さんにとって「友情」とは?

僕はそれほど友達が多い方ではないですが、自分が困ったときに助けてくれることかなと思います。辛いときに何も言わなくてもそばにいてくれる。それが友情なのかなと。

――加藤さんはお友達が多いのではないですか? 俳優の方々からよくお名前を聞きます。

後輩や先輩はたくさんいますから、知り合いは多いんです。最近は、いろいろな方とご飯を食べるようにしているということもあって、そういう意味では友達と呼んでもいいのかもしれませんが。

――2025年はミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』から始まり本作とずっしりとした役が続きますね。

全然、大丈夫です。僕はプライベートまで役を引っ張るということはないので。

――切り替えは意識せずともできるんですか?

そうですね。メイクを落とせば切り替わります。ただ、怪物を演じたときはさすがにグデっとなりますね(苦笑)。

――役に入るときもすんなりと?

特に神経を集中しなくてはいけないということはないです。僕は芝居の時は全く緊張しないので、直前まで何かをしていても問題ないですね。自分のライブの時は緊張するんですが。

――ライブとお芝居は違うんですね。

芝居というフィルターを通して、役として舞台上に出るので、自分ではないんです。なので、恥ずかしくもないし、緊張もしないのですが、ライブは自分自身で出るので余計な雑念ばかりでめちゃくちゃ緊張します。

――昨年、誕生日を迎え、40歳を迎えました。30代の10 年間は、加藤さんにとってどんな10年間でしたか?

本格的にミュージカル始めたのが30になった頃だったので、そういう意味では、ミュージカル俳優として少しは成長できた10年間だったのではないかなと思います。

――思い描いていた40代に近づいていますか?

うーん…どうでしょうか。まだまだ足りてないと思います。自分が30代のときの先輩たちを見ていても、内面はまだ追いついていないと思うところがたくさんあります。この40代は、改めてもう1回、ベースを作り直すいい時間になるのかなと思います。ただ、あまり目標を立てるのは好きではないので、とにかく毎日、楽しく生きるだけです(笑)。

――加藤さんは常に全力で走り続けている印象があります。走り続ける原動力はどこにあるのですか?

やっぱり楽しみに待ってくれている方たちがいるからだと思います。そういう方たちがいなかったらきっとやれていないです。お芝居も歌も、届けたい、より多くの方に観ていただきたい、届けたい想いやメッセージがある。それがモチベーションになっています。

――ありがとうございました! 最後に公演に向けての意気込みと読者へのメッセージをお願いします。

ありがたいことにこの作品も3度目の出演となります。やるからには新しいもの、進化した姿をお見せしたいと思います。新しいキャストが出演することで、新たな刺激も生まれると思うので、これまでご覧になった方もまだご覧になっていない方も、新しく生まれ変わる『フランケンシュタイン』にご期待していただければと思います。

ミュージカル「フランケンシュタイン」
2025年4月10日(木)~30日(水)
東京建物 Brillia HALL
公式HP  https://www.tohostage.com/frankenstein/

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取材 文:嶋田真己  撮影:有田純也

 

 

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