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2024年5月16日 14:30

【後編】小関裕太&岡宮来夢インタビュー 「これはある種、運命」強い想いで挑む、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』

―小関さんと岡宮さんは、この作品で初めてご一緒するということですが、お互いの印象を教えてください。

小関:真っ直ぐで真面目で素敵という言葉がすごく似合う方だなと感じました。(取材当時は)会ったのは2回目ですが、それでも声色から伝わってくるものもありますし、周りの雰囲気をプラスに変えてくれる役者さんだなと思います。ロイヤル感、品がありますよね。

岡宮:ありがとうございます。嬉しいです。僕は、早く会いたかったです。(小関が出演していた)ミュージカル『四月は君の嘘』を観に行ったときに、すごく素敵で、ぜひお会いしたいと思っていたんです。それに、僕がミュージカル『SPY×FAMILY』に出演していたときに、『四月は君の嘘』に出演されていた方がたくさん観に来てくださっていたので、稽古中のお話もたくさん聞き、なんて楽しそうな現場なんだろうと。若いカンパニーで中心にいる人というのは、選ばれるべくして選ばれる人だと思うので、本当にすごいなと思います。裕太くんがいるから周りが暖かくなるし、澄み渡る感じがあります。なので、きっと今回の稽古場もすごく楽しいんじゃないかなと思います。

―では、今現在は、ロミオという役をどのように演じたいと考えていますか?

岡宮:今日、裕太くんの話を聞いていたら、僕はまだまだこの作品のことを分かっていないと実感したので、大丈夫かなと不安になっていますが(笑)。とにかくこれからの稽古で探って、ロミオという人物を作っていこうと思います。今はまだ読み解けていないところもたくさんあると思いますが、ロミオは真っ直ぐで、若いがゆえの危なっかしさを持っている人だと考えています。僕自身は、どうしても自分を俯瞰で見て、予防線を張ってしまうところがあるんです。いろいろなことを考えてしまって、僕だったら絶対にロミオのように突っ走れないと思います。だからこそ、全てを振り切って突っ走っていけるロミオは魅力的だと思いますし、そこが危うさでもあると思うので、そこから膨らませて作っていけたらと思います。等身大の少年でありたいです。

小関:ロミオは翻訳家によって、さまざまな人物として描かれているキャラクターだと思います。これまで僕が出演してきた舞台作品は、一貫性のある中で描かれていましたが、ロミオはいろいろな選択肢があります。なので、とても難しい役だなと思っているのですが、今現在は、彼はすごく勘が鋭い人なのではないかと考えています。ロミオ自身はそれをうまく言語化はできないけれど、なんか嫌な予感がする、出会いの予感がするとか、そうした直感に長けているんじゃないかなと。2024年の今、この作品を上演するにあたって、「争いの裏にある愛」や「なぜ憎しみが生まれてしまったのか」ということをこの名作の中でもう一度紐解いていくことで、余韻の残るメッセージを届けられると考えているのですが、その中心にいるロミオは感覚的に未来が見えている人であると考えるとすごく合点がいくんです。そうしたロミオの感覚を鋭敏に表現できたら、きっと辻褄が合うところもたくさんあるんじゃないかなと思います。

―小関さん自身は直感に長けている方ですか?

小関:10代の頃は、直感的に生きていたんじゃないかなと思います。今は割と理論的になってしまいました。

―そうなんですね。それ以外の部分で、ロミオと似ていると感じる部分はありますか?

小関:恋愛に関しては、僕も全く躊躇しないタイプですね。

岡宮:すごい、男前だ。

小関:いやいや(笑)。

―では、もしもお二人がロミオと同じ状況に置かれたら、どうされますか? ジュリエットと運命的な出会いを果たして、相思相愛になったけれども、どうやらたくさんの困難がありそうだという状況です。

岡宮:僕は家族を大事にするような気がします。自分が置かれている状況を考えると突っ走れないかな。身を引くと思います。

小関:この物語が描かれた時代ならまた考え方も変わるかもしれませんが、僕は今の時代なら突っ走ります(笑)。止められても、「なんで止めるの? 争っていたら恋を止めなくちゃいけないの? それは親の世代がやっているだけで、僕たちには関係ない」と反発してしまうような気がします(笑)。

―例えば、それが恋愛ではなく、お仕事だったり、人生を賭けてもやりたいと感じたことだったらどうですか? 周りから反対されても、自分のやりたいことを突き通すタイプですか?

岡宮:お仕事だったら、自分の意見を突き通すと思います。反対意見があっても「僕がやりたいんです」って。何で、恋愛になるとダメなんですかね(笑)。

小関:思いやりが人一倍、あるんじゃない? いろいろな人の思いが見えてしまってブレーキがかかっちゃう。

岡宮:考え過ぎてしまうんですかね。

小関:僕はお仕事も同じような感じです。

―ロミオはジュリエットに恋をして、全てを捨てて恋に突っ走りますが、お二人が今、愛してやまないものや、何かを捨ててでも欲しいものはありますか?

岡宮:何かを捨ててでもとなると難しいですが、大好きなものはディズニーです。前から好きですが、最近またさらに熱が入ってしまってこじらせてます(笑)。「東京ディズニーリゾート アンコール!ザ・モーメンツ展」という展示会を観に行ったのですが、展示されていたこれまでのミッキーの衣裳やパレードのダンサーさんの衣裳、ピンバッジなどを観ていたら、改めて「好きだ」と熱くなってしまって(笑)。僕の家族はみんな、僕が小さい頃からディズニー好きなんです。ディズニーリゾートは、訪れた人を感動させ、若者には未来を、大人たちには忘れかけた童心を思い出せる、世界一幸せな場所だと思っています。自分もエンターテイメントに携わる者として、観終わった後に幸せな気持ちになってもらえる作品に携わりたいと改めて思いました。

小関:僕はたくさんありますが、1つだけあげるとすれば「ハリー・ポッター」かな。(岡宮の)ディズニーと同じように「ハリー・ポッター」が大好きで、日本一好きって言い切れるんじゃないかと思うほどです(笑)。幼い頃に映画を観て、その世界観に入り込み、魔法のすごさにワクワクして、その世界に憧れて好きになりまし。グッズもたくさん持っています。ある番組で映画キャストさんや原作者のJ・K・ローリングさんのインタビューをしに行ったこともあります。ロミオと同じくらい“好き”が爆発していると思います(笑)。

―ありがとうございました! 最後に、歌やダンス、お芝居と見どころ満載の本作で、お二人が特に力を入れたいところや観てほしいポイントを教えてください。

小関:僕は、小池修一郎さんとご一緒するのが初めてなので、たくさん対話して作っていけたら嬉しいなと思っています。なので、(小池の)過去作も観ています。僕は、普段、あまり過去作は観ない方なんです。自分の色を残して演じたいので、過去作を観ることで変に影響されるのが嫌なんです。ですが、今回は、小池さんと同じ熱量で入り込んでいきたいと思っているので、たくさん観ています。今までさまざまなロミオを観てきましたが、「僕だったらこう演じる」というのが台本を読んだ時にいくつかあって、そこにすごくワクワクしたので、これまでのロミオとの違いも味わっていただけるように頑張りたいと思います。

岡宮:稽古に向けては、僕はとにかく歌を頑張らなければいけないと思っています。喉が強い方ではないですし、不安要素もたくさんあるので、その不安を潰せるだけ潰していきたいです。そして、稽古までに台本をたくさん読んで臨みたいと思っています。シェイクスピアは詩的な表現も多く、それをどう演じるのかも難しいですし、そこで描かれている事実をしっかりと自分の中で合わせられるように考えていきたいです。

東京公演
期間:2024年5月16日(木)~6月10日(月)
会場:新国立劇場 中劇場
    大阪公演                
期間:2024年7月3日(水)~7月15日(月・祝)
会場:梅田芸術劇場メインホール
HP https://www.rj-2024.com/#wrapper

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取材 文:嶋田真己 撮影:有田純也

 

 

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