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左から:内田慈、前原滉、小西桜子、渡邉崇監督
映画『ありきたりな言葉じゃなくて』の公開記念舞台挨拶が12月21日(土)に 新宿シネマカリテにて行われ、主演の前原滉、共演の小西桜子、内田慈とメガホンを取った渡邉崇監督が出席し、作品についてクロストークを繰り広げた。
本作は、テレビ朝日映像が初めて手がけたオリジナル長編映画となる。かつて映像業界で実際にあった話を基にした“痛切な青春”の物語。念願の脚本家デビューを目前とした構成作家・藤田拓也(前原)が、ひとりの“謎”の女性(小西)との出会いをきっかけに、周囲の信頼を失っていく姿と“彼女”の隠された真実が、ミステリー要素も交えながら描かれる。ショコラティエの辻口博啓に密着したドキュメンタリー映画「LE CHOCOLAT DE H」で注目を集めた渡邉崇が監督・脚本を手がけている。
前原は「撮影していたのは昨年。一年たつのって早いなぁ~」と吐露し、「公開されて皆さんに観ていただけるのは幸せなことです」と会場の観客に感謝の気持ちを伝えた。前日に公開されているので、MCから周りの反応を聞かれた前原は、「まだ何も聞いていないですね。僕って友達、いないのかなぁ~。これから届くことを祈ります」と自虐ネタで会場を笑わせた。
拓也が出会う、謎めいた“彼女”・鈴木りえ役を演じた小西は「母が観て、『お客さん、入っていたよ』と報告してくれました」と嬉しそうに話し、拓也の良き理解者である先輩・京子を演じた内田は「すぐに言葉にできるような作品ではないと思うで、これからSNSとかで教えてください」と客席に呼びかけた。
前原は「感想はおおむね評判がよさそう」と話すと、渡邉監督は「そうですね。有難いことです」とコメントし、作品の今後の評価が気がかりな様子だった。
前原は「のちのち知った話ですが、渡邉監督は、僕と小西さんの写真を目の前に置いて脚本を書いていたらしくて…。後で聞いて『ちょっと怖いかも…』って思ったんですけど(笑)、それくらいの熱意をもって書いてくださったということなので」と監督の熱い思いに背中を押されたと明かした。小西も、「写真まで置いての“あて書き”にありがたいです」と感謝。
前原は、最初主演のオファーを「主演を背負うということが、自分の中でバランスが取れなくて、受けられないと思っていました」と断っていたことを明かしたが、スタッフたちに会うことで信頼が生まれ、「彼らの熱意に後押しされるかたちで撮影に入っていくことが出来ました」と話した。小西も「“りえ”は難しい役柄。皆さんに頼りながら役作りをさせてもらいました」と撮影を振り返っていった。
撮影中の印象深いシーンを聞かれた前原は、最後のシーンでタクシーに乗るシーンをあげ、タクシーの屋根についているライトが紛失してしまい、コンビニで買った材料でスタッフの手造りしたというライトを使用したことを話し、「思い出深い」としみじみ。
渡邉監督も「スタッフもみんなで協力しながら作り上げた大切な作品です」と熱くアピール。キャストの3人は公開され、劇場に足を運んでくれた観客に感謝し、「SNSとかでご意見を聞かせてください」と頭を下げた。