――芸能界デビューが決まる前の高校時代はどんな学生でしたか?
バスケしかしていなかったですね。父がミニバスのコーチをやっているんですよ。当時は、兄も弟もバスケをしていて、バスケ一家だったので、日常の会話もバスケについてばかりでした。周りの女の子がメイクやファッションに目覚めている中、私は汗まみれなりながらバスケに夢中になっていて。なので、女の子が楽しむような青春っぽいことは当時は全くしていなかったですね。
――バスケは何歳くらいから始めたのですか?
気づいたらボールを持っていました(笑)。ミニバスは小学生から入れるものですが、特別に幼稚園の頃から入れてもらって、練習の邪魔にならない場所でドリブルの練習をしていたました。父は、ミニバスのコーチを30年くらい続けているんですよ。なので、私も実家に帰ったタイミングで、たまにクラブチームに顔を出したりもします。
――長年、バスケをやっていたんですね。バスケを続けてこられた原動力は何だったのですか?
負けず嫌いだったっていうこともありますが、何より楽しかったんだと思います。あとは父に認められたいという思いもありました。中3から高3にかけて3年間くらいは思春期で、父とあまり口を聞かない時期もあったんですが、バスケさえしていれば繋がっていられるような気がしていたんです。本当にバスケ一筋な父なので(笑)。
――ところで、本作は桜井さんの地元・岡山を舞台にしています。桜井さんは、岡山愛が強いのかなと思いますが。
強いと思います。地元は、育ててくれた場所でもありますし、私が岡山出身だから応援してくださっている方もたくさんいると思います。「岡山の奇跡」というキャッチコピーに背中を押してもらったりもしたので、岡山に対する感謝と恩もあります。
――では、そんな岡山の魅力を教えてください。
まず、フルーツが美味しい! マスカットや桃など、誇れるフルーツがたくさんあります。自然も豊かですし、人がとても温かいです。私は、すごく地元の人に応援していただいたんですよ。岡山出身というだけで応援していただいているんです。それくらい皆さん、温かい。それから「晴れの国・岡山」というくらい、雨があまり降りません。すごく気候に恵まれている場所です。
――劇中では韮沢は地元を離れ、夢を追いかけますが、桜井さんは上京した当時は、どのような気持ちでしたか?
目まぐるしく環境が変わっていました。仕事では、上京のタイミングで初めての舞台出演が決まって、初めてお芝居をすることになって。戦中戦後のお話で、中原淳一さんというアーティストに憧れている女学生だったのにひょんなことからストリッパーになってしまうという、激動の人生を歩んだ女性の役でした。今となってはいい経験をさせていただいたなと思いますが、当時は荷が重すぎて。大学にも入学して、初めての一人暮らしで、初めてのお芝居でと、「初めて」に押しつぶされそうになっていた時期でした。期待が3割、不安が7割というくらい、不安が大きかったかもしれません。
――それから約10年が経ちました。今、改めて東京を見ると景色は違いますか?
東京も好きですし、地元の良さにも気づきました。昔は東京の方が物がたくさんあるし、楽しいと思っていましたが、岡山に帰ると肩の力が抜けるような感覚があって、知らないうちに疲れていたのかもしれません。東京に出てから岡山の名物を知ったり、初めて知る岡山もたくさんありました。
――デビュー時の舞台ではお芝居に苦労されたそうですが、今は、舞台の魅力はどう感じていますか?
今でも、毎回、本番直前まですごく緊張しますが、でも、みんなで長いこと稽古をして、1つの作品、1つの台本に向き合ってきたことを思い出して奮い立たせています。それぞれのコンディションが違うのか、お客さんによって変わるのか、舞台はいろいろな条件で大きく変わります。毎日、同じお芝居をしていてもその日によって少しずつ違いがあるんですよ。その違いを感じることができるようになったとき、初めて面白いと思えました。それから、1つの台本に長いこと向き合うことで「気づき」は無限にあると感じましたし、その作業に終わりがないというのも舞台の楽しいところだと思います。
――韮沢は夢を追いかけている女性ですが、今、桜井さんの夢や目標は?
私は俳優を生涯やっていきたいと思っているので、観てくださる方に「桜井日奈子が出ているんだったら面白い」と思ってもらえるような面白い俳優になることが私の夢です。
――夢を叶えるために必要なことってどんなことだと思いますか?
やっぱり続けること。腐らず、自分で自分に期待してあげる。以前に、事務所の社長がかけてくれた言葉なのですが、「自信のなさは、自分に期待してあげられてないから」だと。自分が自分に1番期待してあげないとできることもできなくなってしまうし、自信のない姿は応援したいと思ってもらえないと思うし、人としての魅力もなくなってしまう。その言葉をいただいてから、すごく大事にしている言葉です。
――ありがとうございました! 最後に読者にメッセージを。
この作品は、ちょっとすっぱめの青春群像劇です。皆さんにも、青春時代に夢見たことや、現実と折り合いをつけるために諦めたことが絶対にあると思います。皆さんが経験したことがあるような想いがこの作品では描かれているので、どの世代の方も楽しめる作品にはなっていると思います。
ニッポン放送開局70 周年記念公演『138 億年未満』
作・演出:福原充則
出演:作間龍斗 桜井日奈子 若林時英 中野周平(蛙亭)
倉沢杏菜 菊池銀河 井上向日葵 相原未来 永島敬三 山口航太
東京公演:2024 年11 月23 日(土・祝)~12 月8 日(日) 本多劇場
大阪公演:2024 年12 月12 日(木)~16 日(月) サンケイホールブリーゼ
公式サイト:https://event.1242.com/events/lt138by/
公式X(旧Twitter) :@lt138by
【サイン入りチェキプレゼント】
<応募方法>
(1)ランランエンタメの公式X(旧Twitter)アカウント「https://twitter.com/ranranentame」をフォローする
(2)【前編、後編】の両方の記事を、リツートする。
(3)ダイレクトメッセージから「桜井日奈子さん希望」と書き、申し込む。
<応募締切>
2024年12月16日 23時59分
<当選発表>
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。
当選者発表までに少々お時間を頂戴いたします。ご了承ください。
<ご応募について>
※リツイートは、公式リツイートに限定させていただきます。
※X(旧Twitter)アカウントを非公開にしている場合、リツイートを確認することができないため応募対象外となります。
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<商品発送について>
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<注意事項>
※プレゼントの応募によりお預かりした個人情報は商品の発送にのみ使用いたします。
※ご当選の権利は第三者への譲渡や現金とのお引き換えはできません。
※ご応募いただいた時点で、本応募要項に同意いただいたものとみなします。
ヘアメイク=Hitomi (Chrysanthemum)
スタイリング=阿井真理
トップス ¥110000(税込)
ボトムス ¥99000(税込)
SHIROMA
取材 文:嶋田真己 撮影:有田純也